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●2011年7月某日/大鹿村青木川源流へ

  • 2011/09/01 20:40
  • Category: 私事
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長野県南部の大鹿村。
深い谷間に位置する秘境感漂う魅力的な場所。
夏の某日、好天に誘われそんな大鹿村へ久しぶりに向かってみることにした。
とはいえ村は遥かに遠い。


photo:Canon eos7d 15-85mm



大鹿村に向かうルートはいくつかあるものの今回は中央道の料金を節約するため最もハードとされる南から向かうルートを選択した。まずは静岡県へ。長野静岡の山中を南北に縦断する国道152号線へと入る。この先数時間、もちろんコンビニなど存在しないため早めに食料を補給。

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深い山中を走り続けようやく長野県との県境が近づいてき頃、現れるのが下記の光景。先ほどまでの狭路が突然広がり山道はまるで高速道路のような高架へと変化する。

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山に向かいぐんぐん高度をあげていく高架橋、続いて現れる草木トンネルをはじめとする高規格道路にこのまま長野県まで一気に、と思いきや152号線はそんなに甘くはない。この高架橋と広大な車線は突如として終わりを告げ、古びた山道へと変わるのである。しかもこの変化がおもしろい。余韻を持って車線が減少していくわけでもなく、また注意書きがあるわけでもなくいきなりの消滅。あまりに唐突。よく見れば見れば廃屋が点在する森の中へ細い道が続いている。ここから始まるのは林道兵越線。

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2011年現在、この林道が静岡県側から長野県まで直接通行可能な唯一の道。とはいえこの道、適当な地図には掲載すらされておらず、あまりに急激な落差にここを初めて通行するドライバーはどこへ向かえば良いのかと躊躇してしまうのではないか。



それにしても国道152号線はどこへ消えたのか。実は静岡・長野双方から進んできた152号線は県境の青崩峠を挟み分断されている。なんとか両県をトンネルで繋げようと数十年前から手を尽くして入るもののツーリングマップルに「 あまりの崩落の激しさに、日本のトンネル技術が敗退」と書かれているよう工事は一向に進まずもう何年も代わり映えのしない光景が広がっている。これが後で書く中央構造線の話にリンクしてくる。


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兵越峠、地蔵峠という二つの大きな峠を越えようやく大鹿村へ入った。すでに昼過ぎ。
現れた青木川源流に沿って山を下っていく道中、お気に入りのポイントに立ち寄った。一見降りられないような斜面を倒木につかまりながら下っていくと森の中にぽっかりと青木川の明るい河原が現れる。何度も利用しているこの場所、まるで隠れ家のような心地よいポイント。倒木に腰掛けコンビニ弁当を広げ遅い昼飯。



やがて深い谷間が広がり始めるとその先は大鹿村中心部。ようやくのことで到着した。この場所で目を引くのが集落西側にある巨大な崖。中央構造線で分断されたこの周辺は元々地盤が弱く、さらに豪雨が重なったことで発生した山体崩壊の名残りなのだ。



諏訪まで大きく迂回するか、それとも山梨県と長野県飯田市を直接繋ぐかでさんざんもめたあげくようやく決定したリニア中央新幹線Cルート。諏訪迂回案は当然のことながら破棄され山梨と長野県飯田市を直接で繋ぐこととなった。そのため南アルプス直下に前代未聞の大トンネルが掘削されるがその西側出口の場所がこの大鹿村になるようだ。リニア全ルートの公式発表はされないものの大鹿村では先行しボーリング調査が始まったと言われている。しかし何度か書いたようこの一体は中央構造線の軟弱地盤、技術は進歩したとはいえ果たして突破することができるのだろうか。

[2014年リニア大鹿村予定地を探索した→LINK

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このまま北上すると良い感じの廃校が二つほどあるが帰路の距離を考えると今回はこの辺りで引き上げよう。
やってきた道を青木川に沿ってしばし南下、適当な河原を見つけるとふたたび川遊び。

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ひんやりと冷たい清流に浸かり遊んでいると突然日が陰りはじめた。
空に目をやると上空には発達し始めた積乱雲。積乱雲は自分が最も好きな雲のひとつ、みるみる形を変化させる姿に思わず見入ってしまう。とはいえ急激な発達に夕立に巻き込まれてはかなわない。車へ戻るとバラバラと落ちる雨粒の中、再び南下を開始。先ほど通過した山道を走り続け日も暮れた頃、町と呼べるような平地へと復帰した。

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振り返ると先ほどまで走っていた山々は夕日に照らし出された分厚い積乱雲に覆われていた。あの真下は今頃修羅場だろうな。

[了]
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