●2011年7月某日/丹後半島海水浴
- 2012/01/13 22:44
- Category: 私事

2010年GWは熊本に達し、お盆は東北道をひた走り大間から北海道まで達してきた。
となれば今年2011年の盆休みも例年通り北を目指す予定であったものの、
震災および休日特別割引廃止の結果、北進計画は中止。
結局京都府丹後半島での海水浴と、動きの少ない夏となった。
photo:Canon eos7d 15-85mm
いよいよ明日から盆休み。すぐに出発できるよう車のトランクに浮き輪、水中眼鏡、さらに素潜り用足ヒレなどを満載し準備万端。
ところがその夜、悲劇が起こった。早めに就寝するも片腹の痛みで一向に寝付かれない。午前3時半、今度は地震が発生しさらにブルーな気分へ。揺れと腹痛で眠れることができず気を紛らわすべき、手元に転がっていた文庫本を暗闇で読み始めるとそれは吉村昭が書いた戦前のイ号潜水艦の小説。その悲劇的な内容にさらに気分はへこむ。午前5時、あまりの激痛に向かった病院での診断結果は尿結石・・・。そんな訳で休み前半は安静に過ごし後半気分直しに丹後半島へ。
●
お盆渋滞を迂回すべく高速を下り山中を走るも、道を間違え細道に入り込みついに神社前で転回不能に。深夜、ヘッドライトに浮かぶ不気味な鳥居に怯えながらバックで戻り続けようやく県道に復帰。方向感覚と地図技術だけは誰にも負けない自信があったのだがまさかこんな場所で迷うなんて・・・尿結石含めどうも体全体の機能が低下しつつあるのは年齢のせいか。
●
翌朝。昨夜の気分が吹き飛ぶほどの夏空。丹後半島到着は午後1時過ぎだろうと予測していたものの宮津天橋立ICからは、宮津市街地の渋滞をパスし丹後に抜けるバイパスが完成していた。あっというまに丹後半島山間部を抜け間人(たいざ)という小さな集落に出るといよいよ日本海が目に飛び込んでくる。このあたりは海沿いの集落ごとに美しい海岸がありどこの浜辺でも海水浴を楽しむことができる。
●
国道沿いの高台に車を停めて日本海を見下す。透明度の高い海水が映し出す海底の白砂と岩のコントラストが絶妙。嫌な出来事が吹き飛んでしまう程の光景。


この下の田んぼを抜けていったところから見る景色が絶景だったのだが最近は立ち入ることができないようだ。
美しい緑の田園。バランスよく配置された松の木の向こうに鮮やかな海が広がりいかにも「日本の夏」をイメージさせる和の風景が広がっていたのだが・・・

丹後半島先端の経ヶ岬までいくつか浜を偵察しながら進む。経ヶ岬までの最後の数キロは海沿い沿いに続く古びた集落も魅力的。最後の集落でUターン、本日最も透明度が高かった浜で海に入る。
波もなく、静まり返った穏やかな日本海。しかしそれもこの季節だけ、何年か前、真冬の日本海で雪の中、耐寒サーフィンに挑戦した時はその荒々しさに恐怖を覚えたもの。
●
帰路は恒例の中国道宝塚渋滞を回避するため大阪北部の山間部から大阪市内へ一気に南下。
途中巨木を見つけ思わず車をとめる。




市街地へと戻った頃には長かった夏の日も沈み掛けていた。
[了]
スポンサーサイト