●2011年12月某日/大阪再開発を歩く〜北ヤード編〜
- 2012/03/29 20:38
- Category: 大阪

大阪再開発定点観測。
本日は梅田の北側に広がる旧「北ヤード」へ。
昨今「うめきた」と呼ばれるようになったこの場所、
自分的には慣れ親しみどこか無骨さを感じる「北ヤード」と呼びたい。
遅れてやってきたバブルのごとくすさまじい勢いで進む再開発地区を見学すべく
大阪梅田行きの阪急電車へ乗り込んだ。
※本記事は訪問時のものです。現在の状況は異なっている可能性もあります。

淀川を越えると大阪梅田は目の前、しかし一歩手前の阪急中津駅で降りる。
ホームに降り立った、淀川からの寒風が身を包みこんだ。満員の電車から中津駅で降りた乗客は自分ただ一人、隣に大ターミナルを有する駅とは思えないまるで無人駅のようなの寂しさ。薄暗い蛍光灯がともる無人の狭いホームを特急、準急が轟音とともに通過していく。上り下りが同時に通過すると双方からの衝撃波で体が揺れる。
●
日没後に発生する紫がかった冬空。そんな薄暮の光景を背景にビル群を撮ろうと考えていたものの、到着時雲量が増えてしまい、空はいまいちな状態。来月に再び再挑戦するかと思いながら中津周辺の下町を徘徊。
梅田新市街と淀川、そして北ヤードに挟まれたこの狭い三角地帯は非常に魅力的だった。


再開発から取り残されたかのような古びた町工場。ホームレスが眠る高架下。停車する貨物列車。そしてその背後に立ち並ぶ巨大なグランフロント大阪建設現場。旧市街の彼方に威圧するようにそびえる新市街といった光景を眺めることができる。時折通過する列車の明かりが薄暗い町を一瞬染めていく。

それにしても今日の大阪、寒波の影響で非常に寒い。手袋も忘れてしまい、素手でカメラに触れるとあまりの冷たさにぞっとする。
●
一体を徘徊し再び寂しい中津駅へ戻った。早く暖房が効いた電車に乗り込みたいもの。しかし中津駅にやってくる電車のほとんどは通過、停車する一向に現れない。こんなことならば一駅分歩き梅田から乗るべきだった。

淀川からの寒風が容赦なく吹き抜ける中津駅の薄暗いホーム。ひっきしなりに通過する阪急電車内の暖かそうな乗客に目を奪われながら到着を待ち続けた。
[了]
スポンサーサイト