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●2012年6月某日/沖縄県石垣島徘徊録.01

  • 2012/10/15 20:06
  • Category:
ishitop2.jpg2012年6月、沖縄石垣島へ向かったベタな観光記録。

沖縄旅行のベストシーズンは経験上、梅雨明け1週間がねらい目。
7月中旬以降になると夏休み料金&台風という二大危険要素が一気に増していく。
というわけで梅雨明け直後を狙い過去10年間の気象データを睨みながら、4月には6月某日の航空券を予約。
2ヶ月後、計算通りこの読みがぴたりと当たり、出発日の3日前に2012年の八重山は見事梅雨明けとなった。

しかし素晴らしい計画ぶりと自画自賛し調子に乗りすぎたためか
台風が思わぬ北上を始め結局は天気図を睨みながらの旅となってしまった。

photo:Canon eos7d 15-85mm



人生初めての一人旅が沖縄本島だった。高校二年の時である。
その後、この島に感銘を受けなんどか訪れていたが、島巡り以外と言えばあの有名な廃墟ホテル巡りや、夜はCULB(踊る方)でトランス系のイベントをはしご、さらには嘉手納基地を歩いて一周したりと、今思えばよくわからない行動をしていた。また10年前、日本一周の旅の際は皆が訪れる八重山とまったく逆方向東の果て、ビーチも存在しない断崖絶壁の南大東島、北大東島というマニアックな孤島を巡り、その後予定していた八重山方面は予算不足で断念という消化不良のまま無念の結末に終わったのだった。

あれから9年。ついに八重山へ向かう。

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蛍光灯の照明が冷たく照らす深夜の空港はどこか異次元の世界。最近空港に来ること自体が珍しいので振り返ってみると飛行機に乗るのは、チベット旅以来5年ぶりだった。



さて数日前から心配の種のひとつになっている台風6号。調べるとフィリピン沖で停滞していたものの、ついに移動を始め今後目が離せない存在になりそうだ。

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大雨の中部国際空港を離陸し日本列島に横たわる分厚い梅雨前線を抜けるといよいよ梅雨明けしたばかりの沖縄本島が近付いてくる。飛行機の眼下に順に現れる島々の多くは昔渡ったことのある島ばかり。
伊平屋島・伊是名島・伊江島・水納島、懐かしい・・・。



11:55。那覇空港。ここで最後の決断。台風の進路次第によっては石垣航路をキャンセルし旅を沖縄本島巡りに変更することも考えている。携帯で気象庁12時発表の台風の進路を再度チェック、勢力にさほど変化はないが気になる点はやはり進路。


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当初フィリピンから南シナ海へ抜けると考えられていた台風の進路が北西へと変わりつつある。
心配事はただ一点。帰りの飛行機が飛ぶかどうかである。島での缶詰だけはなんとしてでも避けねばならない。
悩み抜いた末、太平洋高気圧の張り出しに期待を込め、石垣空港行きのANA便へと乗り込んだ。座席に座りドアが閉じられる。もう後戻りはできない。せっかくの旅だというのになんだか胃が痛い。



竹富島。ビルが立ち並ぶ石垣市街から驚くほど近い。
それほどの近距離でありながら、雑然とした石垣市街とはまったく異質の風景が広がっていた。

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自転車で向かった海で泳ぐ、潜る、宿に戻り昼寝をしたり。昔、島巡りにはまっていた時期があったが、時間の感覚が麻痺する離島での滞在はやめられない。竹富島は離島というほど辺境でもないが、それでもほどよくまったりとした島。



今回竹富島で宿泊先を考えた時にもっとも重視したのが冷房が完備されているかという点であった。
当然コイン式などはもってのほか。
飯、部屋、あるいは料金。普通ならば宿を選ぶ基準はそのあたり。それなのに冷房設置が選ぶ基準だとはなんたることかと叱られるのは百も承知。10年ほど昔、那覇市内で安さにつられ冷房なしというドミトリー(相部屋)に泊まってたものの、あまりの暑さにほとんど寝ることが出来ず3日で逃げ出したという経験に懲りているからなのだ。
ちなみに夏は高所、北海道以外は車中泊もしないように心がけているのも熱帯夜に弱いため。今回選んだ宿は恐ろしく冷房が効くすばらしい宿だった。炎天下ふらふらになって帰宅した体を包み込む冷房の力に改めて感謝する。


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激しいスコール、雲が切れ再び暑い陽射しが照りつける。そんなことを何度か繰り返しているうちに夕方となる。
気がつくとあれほどいた観光客は消え去り、竹富集落は静寂に包まれていた。ほとんどの観光客は夕方の最終便で隣の石垣島へと戻り海沿いのホテルで宿泊するのだろう。


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宿にあったガイドブックによれば竹富島の沖合に沈む夕日は必ず見るべしと書かれている。しかし自分は夕日自体よりも夕日が沈んだ後やってくる薄暮の時間帯が好きなのだ。そんなわけで日が沈んだあとの時間を見計らって西桟橋という夕日の名所らしき場所へ向かう。

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自転車で坂道を下り桟橋へ到着してみると予想取り太陽は西の空へと沈みコントラストのない蒼い薄暮が広がっていた。自分はやっぱりこの薄暮の時間が好きだ。沖合には先ほどスコールを降らせた積乱雲のシルエットが残り小波の音が響く桟橋はしだいに闇に包まれていった。


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夜の竹富島集落を徘徊する。オレンジ色の電灯に砂の道が染まる。やはり島に泊まって良かった思わせる幻想的な光景。三脚を持参しなかったため、なんとか撮れた何枚かは民家を囲む石垣の上に置いて撮ったもの。

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部屋に戻りテレビでローカル天気を見れば明日の八重山は完全に雨予報。石垣、与那国、波照間にはきれいに傘のイラストが並んでいる、またフィリピン方面へ西進すると思われた台風は進路を再び北北西、つまり北へと進路を変えつつある。太平洋高気圧のへりに沿って進めば、2日後には八重山直撃ではないか。
しかも台風の頭を押さえてくれるはずの太平洋高気圧は徐々に弱まりつつあり悪い要素は非常に多い。しかしここは晴れ男力で変えてみせるしかない。と眠りについた。体を涼しい微風がやさしく包み込む。やはり冷房は最高の贅沢。




息が詰まるような寝苦しさにふと目が覚める。
心地よい冷気を排出していたはずの冷房が停止しているではないか。さらに豆球までも消え部屋は漆黒の闇となっている。蛍光塗料が光る枕元の時計を見ると時刻は深夜一時。リュックに入れてあった懐中電灯を手探りで探し出し、さらに蒸し暑い屋外へ出ると部屋どころか島全体が暗闇に包まれていた。
なんと竹富島全体が停電に見舞われたようだ。せっかく冷房付きの宿をとったというのになんたることか。

絶望感に陥ったまま夜空を見上げると漆黒の島上空には降るような星空が広がっていた。

あまりの暑さに一睡することもできず。冷房の重要性をあらためて思い知り漆黒の闇の中でゴロゴロと寝返りをうちながら夜が更けていく。

[続く]
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