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●2013年1月某日/夜明けの工業地帯

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夜の新名神を東へと走り続け、伊勢湾岸道あたりで夜が明け始めた。
眼下に広がる風景に見とれ思わず工業地帯を眺めるため埠頭へ立ち寄った冬の早朝。


photo:Canon eos7d 15-85mm


冬の夜明けは遅い。
それでもふと気が付くと漆黒の闇だった前方に鈴鹿山地の稜線がうっすらと浮かび上がり始めた。
白み始めた地平線の空はやがて赤身を増していく。空の半分が昼と夜に別れる日の出の30分ほど前と日没後30分ほど後のこの時間帯が好きだ。


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新名神、東名阪を経由し伊勢湾岸道へと入る。
開通して10年ほどは本当にガラガラで、採算は大丈夫なのだろうかと走るたびに心配になった伊勢湾岸道だが、新名神開通後、関西と繋がったことで交通量は格段に増えた。
とはいえ相変わらず走りやすく周辺風景もおもしろい。去年も前から気になっていた湾岸道沿いの荒野、木曽岬干拓地へ寄ったばかり。【リンク】



まもなく日の出。

工業地帯を跨ぐように作られた名港トリトンと呼ばれる巨大な斜張橋にさしかかる。
眼下には広がるのは製鉄工場が作り出す複雑な形状のシルエット。その美しさに惹かれ、とはいえ猛スピードで車列が流れる橋梁上からは風景を眺める余裕などないため、目の前に現れた現れたインターで後先考えず思わず降りてしまった。


201301nagoya06.jpg


レーン通過時に確認するとこのインター、「名港中央」という名称。
降りたのはよいが乗り口はあったのだろうか。以前も伊勢湾岸道を走行中、空に広がる積乱雲にひかれ、降りたこの近くのインターは流入路がない出口専用のもので復帰するのにひどく苦労したことがあった。



インターからわずか二分、やって来たのは金城埠頭あたり。
ここは対岸の新日本製鐵高炉を目の前に望むことができる場所。

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車の寒暖計は氷点下。ドアを開けると凍えそうな冷気が車内へ流れ込んで来た。
カメラを持ち岸壁に立つ。寒い。対岸には高炉群のシルエット。赤みを増した明け方の空。

201301nagoya07.jpg


次第に夜が明け始めると工場もその怪しさを失っていった。
望遠レンズを持たないためどれも同じ様な写真ばかり・・・。日の出には興味がないので適当に切り上げ先程のインターへ戻ってみると幸いなことに流入路があり伊勢湾岸道上り線へと無事復帰することができた。

[了]
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