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●2013年5月某日/GW富山県徘徊.01

  • 2013/06/20 22:38
  • Category:
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今年もGWがやってきた。
ここ何年かを振り返ると2009年は鹿児島、2010年は熊本・四国、
2011年は四国・山陰、2012年は四国と車中泊をしながら長距離を走り続けてきたが
今年は趣向を変え日本海側に狙いを定めた。目的地は富山県。
季節外れの寒さの中日本海目指して北上。


photo:Canon eos7d 15-85mm


出発前、天気図を見ると5月だというのに西高東低、冬型の気圧配置。ということは日本海側は雨ではないかとの危惧通り東海北陸道北上と共に空を暗雲が覆い始め、高速道路最高地点、松ノ木峠に達するとみぞれまで降り始めた。外気温はわずか4度。今日はGWとしては季節はずれの寒さに見舞われた1日となった。

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以前は意地でも高速道路を使わず下道で日本中出かけるという貧乏くさい旅が主流だった。しかしETC特別割引によって鹿児島やら青森まで1,000円(都市部別途)で出かけているうち、高速道路のすばらしさに慣れてしまい割引終了後もつい高速を利用してしまうことが増えた。そしてインターで表示される料金に驚かされるといった学習しない日々が続いている。

途中廃校へ立ち寄ったりしながら北上。さらに美濃白鳥にあった木造校舎の廃校へ10年ぶりに向かったもののこちらは残念ながら取り壊されていた。



東海北陸道は白川郷を通過、次に現れた五箇山でインターを降りる。このまま高速に乗って進めばトンネルを使い一気に山間部を抜けることが可能だが今回はここから林道を伝い山沿いに富山湾を目指す。

五箇山インターからわずかの距離に建つ合掌造りの五箇山集落。かなり以前の真冬、この合掌集落を訪れたことがあった。当時、車の免許はもちろん、東海北陸道も存在せず、雪道をよたよたと走る路線バスを乗り継ぎ果てしない時間をかけ数mの雪に覆われていた五箇山へたどり着いたもの。

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秘境ぶりに驚かされたあの日から時を経て、今や真横には東海北陸道のインターまである時代。かつて宿泊した合掌造りの民宿が気になったので立ち寄ってみる。当時豪雪に覆われていた集落は田植えの時期。懐かしい民宿にはテラスのようなものが作られさらに周囲には土産物屋が建つなど秘境五箇山も観光化が進んでいた。とはいえ白川郷よりもこじんまりとしたこちら五箇山の方が個人的には好感が持てる。

それにしても寒い。薄着では凍えそうな5月とは思えない気候。あまりの寒さに逃げるように車へと戻った。



靄に包まれる延々と連なった深い山。山岳地帯を削るように南北に深い谷が続く富山県南部は、道も自然と谷に沿い南北に走っているため東西横移動が困難だ。

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谷を分断する尾根を横断できる林道を地図上で探し出しては地道に東へと移動し続ける。奇しくも10年前の日本一周時と同じルートをたどることとなった。
この時期最も心配なのが冬季通行止め。10年前の5月は積雪のため何度も迂回を繰り返す羽目になった。今回は幸い冬季通行止めは解除されていたものの、ひたすら曲がりくねった林道を地道になぞる苦行が続く。対向車が現れないのが唯一の救い。そう思っている時に限ってやって来た軽トラとばったり出くわし断崖上でお互いバックを繰り返す。



深い霧に包まれ残雪残る何度目の峠を越えようやく平地へとたどり着いたのはもう昼過ぎになっていた。途中立ち寄った廃校。ひとつめは先ほどの五箇山集落のそばにあった小白川分校。

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二つ目は桐谷小学校。こちらは富山平野から山の中に入った集落に残る洋風のファサードが魅力的な外観。

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朽ちてはいたものの二つとも共通して現在は作家らしき人のアトリエとして使用のようだった。あわよくば内部を見学させてもらおうと玄関から声を掛けてけみたもののどちらからも人の気配は感じられなかった。



山岳地帯を抜け富山平野に入る。水が張られた田園地帯の彼方には雪をかぶった山岳地帯を望むことができる。先ほどの林道と比べると恐ろしく走りやすい直線道路を北上していくと田んぼの彼方に青い海が見え始めた。

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12時30分。富山湾へ達した。蒼く静かな海。

[続く]
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