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●2019年8月某日/夏の光景を振り返る

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2019年夏も例によって海や川、あるいは湖で遊び続けたため
掲載するようなマニアックな場所はごくわずか。その一部を紹介。


photo:Canon eos7d 15-85mm

夏の毛無峠

前回の訪問からわずか一ヶ月、再び訪れてしまった毛無峠。普段霧に覆われることの多いこの場所、今日は珍しく晴れ渡っている。過去何度も訪れた毛無峠がここまで見事に晴れ渡ったのは初めて。強風に翻弄されながらガレ場を登り錆び付いた索道跡に到着。

毛無峠1909kenashipass.jpg
毛無峠索道1909togakushicamp04.jpg
毛無峠1909togakushicamp03.jpg


峠のはるか上空には明日にも本土に上陸するであろう台風の影響で薄い巻雲がなびいている。今夕の毛無峠は台風が南海上からもたらす豊富な水蒸気と巻雲がコラボする見事な夕焼けが望めることだろう。残念ながら予定があるので下界へと降りる。



山を下りて向かったのは戸隠にあるキャンプ場。長野県と新潟の県境、急峻な山に囲まれた戸隠高原。高原といっても草原のような開放的な場所ではなくうっそうとした森に覆われた神秘的な場所だ。その中心、広葉樹の森を一直線に貫く杉の巨木。数キロに渡って続く戸隠神社の参道である。

戸隠キャンプ場1909togakushicamp02.jpg
戸隠参道杉並木1909togakushicamp01.jpg

戸隠神社奥社へと向かう参道。寺社訪問は早朝に限る。参道はキャンプ場からはわずかの距離。前回のような朝靄に包まれれた光景を狙っていたものの寝過ごしてしまい微妙な光加減だった。



八ッ場ダム定点観測


一年ぶりの八ッ場ダム建設現場。試験湛水もまもなくということで水没地帯の見納めに急遽訪れた。展望台から見下ろすと巨大なダム堰堤が完成、川が削り込んだ深い谷底が水に満たされるのも秒読み段階となった。

八ッ場ダム1909yanbadam02.jpg
八ッ場ダム1909yanbadam03.jpg

この訪問直後、ついに試験湛水の日程が公表された。試験湛水と言うことで木々は伐採されることなくこのままの状態で貯水されるが廃線橋梁も解体されず沈められるようだ。



夏の六階建跡

太平洋に突き出した愛知県伊良湖岬先端に広がる広大な農作地帯。その平坦な原野に夏空を背景にそびえるひょろりとしたビルのような廃墟がある。かつてこの広大な平野は伊良湖試験場として陸軍による砲弾試射実験が行われていた。廃墟はその際に使用された観測塔跡、通称六階建て。

伊良湖試験場六階建廃墟1908iragomisaki01.jpg
伊良湖試験場六階建廃墟1908iragomisaki05.jpg



広がる夏空、乾いた路面。照りつける日射し。この場所の魅力は廃墟前を走る白い石が敷き詰められたダート道だ。巻き上がる土ぼこりが治まるのを待って車から降りた。白く乾いた路面が夏の日射しを反射し目に痛い。戦跡は夏がよく似合う。遥か遠くでは風力発電所の風車が音もなく回り続けていた。

伊良湖試験場六階建廃墟1908iragomisaki02.jpg
伊良湖試験場六階建廃墟1908iragomisaki03.jpg


6年ぶりに現地を訪れると、意外なことに建物前に真新しい説明看板が立てられていた。かつてはマニア以外見向きもされなかったこのような廃墟や戦跡も近年は注目を集める傾向があるのだろう。看板に掲載された写真でこの白い道にはかつて鉄道のレールが敷かれていたと知る。このような効果もあるため看板の意義は否定しないがもう少し雰囲気を邪魔しない場所に立ててもらえたらありがたいのだが・・・。



波を見にそのまま伊良湖岬へ。本日至近距離を通過しつつある台風によって太平洋沿岸の海は全てクローズアウト、わずかに波頭をかわす「先端」と呼ばれるポイントでカレントに逆らう上級サーファーを見学。やがて長い夏の一日は終わった。

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1908iragomisaki04.jpg

[了]


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