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●2013年9月某日/秋の山梨廃校巡り

  • 2013/11/15 22:42
  • Category: 廃校
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9月のとある日、山梨県山間部にある廃校徘徊を行った。
森に包まれた崩れ行く廃校、山岳集落の一角にある美術家が住む廃校の二つを紹介。


photo:Canon eos7d 15-85mm



道中、四尾連湖と呼ばれる池を訪ねることにした。
みるみる高度を上げていく九十九折りの道。果たしてこんな山上に池が存在しているのかと心配になる頃、木々の間にきらめく水面が現れた。水際に立ちのぞき込むと多数の魚影が見える。周囲には流れ出す河川もなくカルデラ湖のような不思議な池。

四尾連湖1309yamana02.jpg





森の中の廃校。
山間部の斜面に建つ。場所がわからず車を空き地に停め、歩いていると出会った地元の方が散歩ついでにわざわざ校舎まで案内してくれた。かつての小学校校舎は夏の雰囲気を残す緑の木々に隠されるように覆われている。
石段を登り繁った草木をかき分け裏手に回ると校舎壁面は崩壊していた。割れたガラス、開きっぱなしの入口、崩れた壁面。狸、あるいはイノシシといった獣のような動物の出入りもあるのだろう、腐った廊下の床には所々毛の塊のようなものも落ちている。


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先程の方から許可をいただき内部を見学。長い廊下で結ばれた校舎は思いのほか長い。校舎は場所によって建築様式が違うことから生徒増を補うため、建て増しされていったのではないかと思われる。人口の増加が急激だった高度経済成長期の勢いをうかがい知ることができる。曰く30年程前に廃校となったとのこと。



小規模な木造校舎というイメージが大きい廃校だが、最近は地方等で鉄筋コンクリート造3階建てといった巨大な廃校を見かけるようになった。これだけ大きな容積を持つ学校が次々に消滅している現状を見ると少子化の深刻さというものを改めて思い知らされる。


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朽ちかけた教室には魅力的な理科の標本が放置されている。骨の模型、あるいは写真のように思わず驚いてしてしまうものまでさまざま。多数の残留物が残る1階で思いの外時間を取られてしまった。
2階の様子も気になるが先程の方が外で待っている可能性があるのでこのあたりで切り上げなければ。挨拶をすると感想を聞かれたのでとても良い雰囲気でしたと答えると喜んでくれた。



お礼を言うと再びふもとの国道へ復帰、更に山中を目指す。木々の合間から特徴ある岩山が見え始めた。積み重なった不思議な形の巨岩が日本離れした景観を作り上げている。この山、瑞牆山(みずがきやま)と呼ばれる自分が好きな山のひとつ。

瑞牆山はるか昔に登ったことがある山。巨岩が並ぶ山頂から見下ろす非現実的な高度に、不思議な浮遊感を覚えた記憶が残っているがあの時と寸分違わぬ形でそびえ立つ。


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当時の記憶を辿りカラマツに覆われた山道を遡っていくう。自然公園という標識に従い山奥には不釣り合いな立派に舗装された林道をさかのぼっていくと広大な広場が現れた。

山中にある美しい広大な緑の芝生、モニュメント。立派な駐車場、レストハウス、キャンプ場。周囲にうっそうと広がる深い森とはあまりにかけ離れた人工的な空間。こんなものは昔なかったはず。石碑を見ると2001年、植樹祭を行うためにわざわざ深い山中に造成された広場らしい。名前は「みずがき山自然公園」という。


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日も傾き山を下り2つ目の廃校を探し山中を徘徊。オレンジ色の電灯が怪しげに照らす極端に狭いトンネルを抜けると山の斜面に密集する家々が現れた。学校は集落のどこかにあるはず。見上げると集落上部に校舎らしき大型の建物が見える。
急坂を登り建物正面までやってきたものの、車を停める場所が見当たらず行き来を繰り返しているとエンジン音を聞きつけたのかひげの男が校舎から出て正面に停めるよう誘導してくれた。

これが廃校、旧増富中学校跡。正面玄関のファサードがとても魅力的な形状だ。


山梨県工藤耀日美術館1309yamana31.jpg
山梨県工藤耀日美術館1309yamanashi001.jpg


先ほどの男性、どうやら廃校に住んでいるオーナーのようだ。この廃校、現在は「工藤耀日美術館」として使用されているとのことで校舎内に展示してある作品を案内してくれた。


工藤耀日美術館1309yamanashi002.jpg
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校舎から外に出ると山に日は落ちかけ長い1日も終わろうとしていた。
結局各所でダラダラと過ごしてしまい予定していた場所の半分も回ることができず。近いうちに再びこの地を訪れることになるだろう。

[了]





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