●2015年8月某日/緑の廃校

  • 2015/12/11 12:44
  • Category: 廃校

延々と続く山、深い森。険しい渓谷の一角にかろうじて残る廃校がある。
わずかの距離に日本海があるものの、海の気配をまるで感じさせない山中。
そんな秘境の地に残された校舎を目指し山道を走り続けた。


photo:Canon eos7d 15-85mm


見渡せばひたすら樹木が続く緑色の世界。少し前まで太陽光が降り注ぐ日本海の浜辺立っていたのが嘘のような秘境感あふれる山中に立つ。
生い茂った夏草をかきわけ斜面を登っていくと緑に包まれた建物が現れた。廃校というよりは倉庫のようにも見えるこの建物、はたして本当に学校だったのだろうか。と思いながら近づくと草原の片隅で蔦にまみれた閉校記念碑を見つける事ができた。


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背丈程の草原を苦労して進みようやく近づいた建物。
開かれたままの扉から高い天井をもつ内部を覗いてみると厚い埃をかぶったレトロな工作機械が散乱する荒れ果てた空間が広がっていた。おそらく講堂か体育館として使用されてきた建物。閉校後は何らかの工場へ転用された時期があったと思われる。しかしその後、工場も閉鎖、長い年月が過ぎた事が容易に想像できる朽ち具合。


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錆び付いた丸鋸、長い年月を経て固まった木屑などから推測するに建物は製材所だったのだろう。その空間の中心に据えられているのは大きなストーブ。雪国の廃校を訪れた際よく見かけるものだが、この場所の冬の厳しさを改めて気付かせられる。




体に刺さる尖った枝と生い茂った草木をかき分けながらさらに側面へ進んでいくと、二つ目の建物が現れた。
木々の間からかろうじて見えるその姿は、先ほどの講堂とは違い学校らしい雰囲気を残す古びた木造二階建。とはいえ視界を遮る草木に阻まれ写真に残すどころではない。
縦横無尽に伸びる枝の合間を縫うように壁面へ接近、割れたガラス超しに内部を覗き込むと二階へと続く階段が見えた。奥には廊下、教室が続いているようだ。

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こうして見ると意外に大きい規模の学校。現在は人の気配をまったく感じない山中で、当時はそれなりの生徒数を保持していた事に驚かされた。

今にも崩壊しそうな森の廃校、植物の浸食、積雪によって間もなく自然へと戻っていくことだろう。

[了]
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