FC2ブログ

●2016年1月某日/旧梅田北ヤードを歩く〜2016冬編〜

  • 2016/01/05 23:15
  • Category: 大阪
1601oosakatop.jpg
大阪駅北口に広がる広大な空き地。
高層ビルが立ち並ぶ都心の一等地にぽっかりと空いた空間は梅田北ヤードと呼ばれた貨物駅の跡。
かつてここには古びた巨大倉庫が立ち並び都心において不思議な光景を作り出していた。
この北ヤードの写真を撮り始めたのが2002年頃、観察も気がつけば10年以上。
2005年頃から始まった倉庫解体、再開発と続いた怒濤のような動きも、
第一期開発グランフロント竣工と共に一旦は落ち着いたかのように見える北ヤード。
恒例の観察を兼ねながら広大な空き地を一周した。


photo:Canon eos7d 15-85mm

過去の徘徊記録

梅田北ヤード2014年版][梅田北ヤード2013年版][梅田北ヤード2012年版][梅田北ヤード2011年版


西日本最大の乗降客数を誇る大阪駅。2011年、吹き抜けを持つ大阪ステーションシティと呼ばれる巨大な建物に生まれ変わった。その北口を出た真正面に広がる三角形の広大な空き地、それが「旧梅田北ヤード」「梅田貨物駅」あるいは「うめきた2期区域」と呼ばれる場所。賑わいをみせる大阪ステーションシティ、グランフロント大阪、ヨドバシカメラ梅田店、梅田スカイビルに挟まれた広大な空き地は都心に奇妙な光景を作り出している。


うめきた2期区域開発地図1412umekitamap02.jpg



この場所にはかつて梅田北ヤード呼ばれたレトロな巨大倉庫が埋め尽くす貨物駅が長きにわたって存在した。その後移転先が決定したことから跡地再開発が決定したものの、大阪駅真正面というあまりにもおいしい土地故かかえって事が進まず土地利用のコンペが時折行われ様々な案が出ては消えていく。
それでも開発を一期と二期へ分けるという玉虫色の決着の末2013年、商業施設グランフロント大阪が一期としてまず先行開業、現在残った空き地は二期開発用の土地ということになる。

1601oosaka12.jpg


まずは広大な空き地を大阪ステーションシティ、ノースゲートビルから俯瞰する。
展望台のドアを開けたとたん凍えるような寒風に翻弄された。冬の大阪梅田上空は北から流れ込む雪雲によって暗雲が立ちこめている。大阪駅と特徴的な建築によって近年再評価され人気が高まる梅田スカイビルの間に広がるあまりにも広大な土地、旧梅田北ヤード。大阪最後の一等地とも言われるのも納得のロケーション。

梅田スカイビル全景1601ooska01.jpg


倉庫解体後は土がむき出しだった空き地も散布された飛砂防止剤によって植物が成長、気がつくと草原のようにな姿へと変貌した。夏場は鮮やかな緑へと変化し緑地が貧弱な大阪都心に意図せず「自然」が生まれた。個人的には大阪都心で非常に貴重な広大な土地、このまま大草原になればおもしろいと思うものの、このような一等地を遊ばせておく訳にもいかず、やがて何らかの巨大施設に埋め尽くされる事になるだろう。

対岸に建つ梅田スカイビルへ向かうには空き地の地下を通る薄暗い地下道をひたすら歩く必要がある。いつの日か、再開発が完了すれば地上に立派なアクセス路が建設されると思われる。


1601ooska09.jpg


夕日を反射する梅田スカイビルの足下梅田貨物線。まるで荒野を列車が走っているかのような不思議な光景。この路線も大阪駅と直結する新駅建設とともに地下化されるため地上も走る姿も貴重なものとなる。



大阪駅からしばらく西へと歩いた三角形底辺部分から見下ろす旧北ヤード。
わずか数年前まで敷地を埋めていた丸い赤屋根のレトロな倉庫群、無数の貨物軌道は跡形もない。

梅田スカイビル1601ooska010.jpg


ここから俯瞰すると左手のスカイビル、右手の4棟の高層ビル集合体グランフロント大阪との位置関係がよくわかる。第一期開発としてとして一足先に開業したグランフロント大阪が建つ敷地もかつては「梅田北ヤード」の一画だった。梅田貨物線は写真右手のグランフロント側の地下に移設の上、足下のあたりに新駅、仮称北梅田駅が作られる。



下の写真は2008年頃の同じ場所の風景。眼下で建設中のビルは大阪ステーションシティ、ノースゲートビルディング。現在吹き抜けとなっているアトリウム広場がまだむき出しの状態。グランフロント大阪はもちろん影も形もなく左手には梅田を象徴していた赤い屋根の倉庫やコンテナが密集しているのがわかる。数年後、グランフロントが建てられたのは奥に写る緑の芝から駅ビル建設現場にかけてのあたり。

昔の梅田北ヤード1502umeda2008.jpg


再び北ヤード徘徊再開。巨大な三角形の底辺をさらに西へと歩き、左下の底角のあたりで先ほど見下ろした梅田貨物線へと差し掛かる。ひっきりなしに鳴り響く踏切の甲高い警報音、やがて轟音とともに様々な形状の列車が通過していく。
かつてこのあたりには船溜まりがあり水路によって堂島川を経て大阪湾と繋がり船が倉庫に直接横付けされていた。一見内陸のように感じるここ梅田、実は海際とほとんど高低差がないことに驚かされる。


JR梅田貨物線踏切1601ooska02.jpg
1601ooska011.jpg


踏切を渡り三角形の左面斜辺へ差し掛かる。
高層ビルや商業施設が建ち並ぶ旧北ヤード東側とは打って変わり民家や町工場が密集する下町の雰囲気が広がる地区。時折通り過ぎる自転車以外、ほとんど人の気配がない静かな町にそびえ立つスカイビルが異質な近未来感を作り出す。



こちらからは旧北ヤードの広大な「原野」超しに対岸の大阪梅田の高層ビル群を望む事ができる。手前に何もない空間が広がっているためビル郡の全容をつかみやすい。左がグランフロントの一部、奥の建物が先ほどまで立っていた大阪ステーションシティ。
大阪都心においては北西わずか数キロに位置する伊丹空港の存在が超高層ビル建設の障害となっている。航空法によってビルの頭を抑えられているためここ梅田では200m以上のビルが建てることができず、皮肉なことに都心から離れるほどビルの高さが増していく。あべのハルカスはわずかに制限区域外だったため300mの高さが可能になった。

1601ooska012.jpg
1601ooska015.jpg
1601ooska03.jpg
1601ooska014.jpg


闇に沈む広大な北ヤード対岸に輝くグランフロントは別世界のよう。
高層ビル、スタジアム、公園、様々な案が出ては消えて行く北ヤード。この広大な土地もはどのような建物で埋め尽くされることになるのだろうか。



その他おまけ

阪神百貨店梅田本店解体現場。建物が解体されたことで背後の梅田阪急ビルの全容が見えるようになった。解体後は高層ビルが建設されるため今だけしか見る事ができない光景。

1601ooska07.jpg

大阪駅南口では地下道工事の真っ最中。
1601ooska06.jpg


ついでに中之島まで足を伸ばす。筑前橋から見た地上41階、高さ199mのツインタワー、中之島フェスティバルタワー・ウエスト建設現場。

中之島フェスティバルタワー・ウエスト1601ooska08.jpg

[了]
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://lost2011.blog.fc2.com/tb.php/929-c9d5ca32

Utility

プロフィール

hou2san

Author:hou2san
●なにかあればコチラまで。↓
場所を教えろよなんてことでもいいです。
rh5t-nkym@live.jp

最新記事